「まさか……怪我した事も気付いてねぇって訳じゃないよな?」 「わ、忘れてただけよ。今頃またズキズキして来たわ…」 「……所で、その傷以外は何もされてないのか?」 「あ、…ええ。茂みへ連れ込まれてたんだけど…男がズボンを下ろした時に逃げたから…」 「……そうか。よく逃げたな」 「どうせ死ぬなら……抵抗して死んだ方がましだって思ったから…」 「……そうか」 あの時は本当死を覚悟した…。あんな思いをしたのは初めてだった…。