「体調悪い事も気付かないのか。鈍感も大概にしてくれ」 「疲れてるだけだと思ってたのよ」 「まさか…千恵熱じゃねーだろな?」 男は私がお子様だと言わんばかりの言い方で悪戯に笑う。千恵熱って…私をいくつだと思ってるの?! 「そんな訳ないでしょ!」 「ハハハ。冗談だ。慣れない環境に連れ込んで無理させたんだな。ごめんな」 彼は私をベッドへ寝かせると胸元までシーツをかけて頭をそっと撫でる。……撫でられた所が…熱い…。