「何だ…じっと見て?」 「あ、いいえ。何着ても似合うんだなって思って」 「褒めても何も出ないぞ」 「ええ。わかってるわ。そんな事より……早く抱いて…」 ネクタイを緩める彼へ近付くと背伸びをしてギュッと抱き着き身体を密着させた矢先………彼は私をそっと離し眉を寄せた。 「…ん?何か…嫌だった?」 「……身体しんどくないか?」 「ん?別にいつもと変わらないけど…」 彼は何を思ったのか、私を抱き上げ寝室のベッドへ下ろすと寝室を出て行く。