秘密な契約と掟破りな愛


「…まあな」


「初めまして!俺、司令官と同じチームの中野 隆っす!いやぁ、司令官にも決めた女が居たんっすね」



男は私の両手を握ると上下にブンブンと揺すり私の頭から足へと物珍しそうに何度も見下ろす。さっきの人とは違い、活発な感じの人ね。



しばらくして次々と男性が彼の傍へと寄って来た。その中には二人の女性もいる。



先程とは違い段々と賑やかが増して行く会場内。私は出来る限りの笑顔を作り愛嬌よく振り撒いた。