車が高速道路を下りると高層ビルが立ち並ぶ都会の道路を走る。パーティー会場に近付くと何だか緊張して来た。
普段、パーティーなんて出席しないからかな…何だか凄く緊張する…。
「何だ。緊張してんのか?」
「そ、そんな事ないわ」
「嘘付け。口数減ってんぞ」
「……気のせいよ」
「まあ、なる様になんだろ。お前………朱里は俺の隣りで黙って立ってりゃあいい」
「…ええ。一人にはしないでね」
「…それはわからん」
「えぇっ?!それは無しでしょ?!」
「フッ。冗談だ」
暫くしたのちに、車は高級ホテルの駐車場へと入って行く。

