一階へ降りると既に彼はロビーの前で車を横付けして車の横でタバコを吸っていた。 その彼の姿に私は胸が高鳴った。いつもと違う彼。髪は後ろへ流してスーツを着た姿に不覚にも呆気にとられた。彼は彼で私の足から頭へ視線を流す。 「…別人だな」 「…あなたの方こそ」 お互いに呆気に取られたのだろうか…いつもとは違った様な感覚のまま車に乗りパーティー会場へと向かう。