秘密な契約と掟破りな愛


―――パーティー当日―――



とうとうこの日が来てしまった。今になって緊張して来た私。いくら偽の彼女とは言え公衆の面前になるんだから…。



話しを聞いている限り、少し大規模なパーティーって感じがするし…。どうか質問攻めが来ません様に…。



朝からお風呂へ入ってパーティー用のメイクをして髪を結って行く。ここは無難にアップに纏めるだけでいいかな。



「よし。これでいいか…」



鏡を見つめて頷くと、後はドレスを着るだけ。ドレスはギリギリまで着なくていいか…。堅苦しいし。