「ねぇ。昔…不良だったの?」 「嫌。道を外れた事はないな」 「喧嘩が好きとか?」 「平和主義だ」 「じゃあ…やっぱりヤバイ仕事してる?」 「…あのなぁ。さっきから何なんだ?質問攻めが趣味なのか?」 「そう言う訳じゃないけど…身体の傷が気になっただけ…」 「これか。ほとんどが仕事で付いた傷だ。不良でもマフィアでも何でもない」 彼は呆れた口調でそう話すとタバコを消して再びベッドへと寝転ぶ。 「寝たら送ってく」 「…ええ。おやすみなさい」 彼が深い眠りに付くのを、私はじっと見つめていた。