それからしばらく玲ちゃんの送り迎えが続いた。


「ただいま」


「お帰り♪」


「今日は莉子ちゃんの好きなオムライスだよ」


台所からすごく美味しそうな匂いがした。


やった!!修ちゃんのオムライスは絶品なんだ♪




「いただきまーす」


久々に全員揃って夕飯をたべる。


「……玲兄いつまで送り迎えするの?」


孝ちゃんのこのひとことが楽しいハズの食卓を気まずい空気に変えた。


「俺の気が済むまで♪」


「いい加減邪魔なんだけど。てか1年で噂になってるよ。できてんじゃないかって」


えっ?!


「学校には説明して許可得てるし問題ない」


「オレは一応、莉子は健兄のカノジョって事になってるのにマズイんじゃないかって言ってるの!」


「………」


健三が黙ったまま視線を玲ちゃんに向ける。


「玲兄や健兄のファンから嫌がらせとか受けんじゃない?」


この空気に堪えられない。


「私なら大丈…」


「莉子は黙ってて!!」


ハイ…