私はなるべく早足で家に向かった。


やっぱり暗い道を一人で歩くのは怖い。


健三を待って一緒に帰ればよかった。


一応カノジョな訳だし、待ってても不自然じゃないよね。


ヤダな…


そんな事を考えていると、後ろの人の足音が気になりだした。


私と一定の距離を保つ足音に私は恐怖を感じた。


!!


さっきまで一定の距離を保っていた足音がだんだんと距離を詰めてきた。


コワイ!!


そう思い、角を曲がった瞬間、私は誰かに守られるように抱きしめられた。