「孝は愛情表現がストレートすぎるけどな」


玲ちゃんが思い出し笑いをする。


確かに…


「修も下手な方かもな」


「玲ちゃんは?」


「俺?俺は…孝派かな」


「ストレートなんだ」


何だか可笑しくて私は笑った。


「笑ってんじゃねぇよ」


「玲ちゃん、ありがと!!玲ちゃんのおかげで、もう悩まなくて済むよ」


「それはよかった。ハイ」


そう言って玲ちゃんは一枚の紙を私に手渡した。


「何これ?」


「課題」


「課題?」


「居眠りしたのに何もなしじゃ周りが怪しむだろ?」


いじわるく笑う玲ちゃんを前に、私はもう絶対居眠りしないと心に決めて部屋を出た。