「理屈とは、〜行動にたどり着くまでの道筋〜の事」


「玲ちゃん?!」


いつの間にか外出していたはずの玲ちゃんが戻って来ていた。


「お前らまた喧嘩か?外まで聞こえてたぞ」


恥ずかしい…


「ごめんなさい」


「まぁ正面からぶつかれるのは若い間だけだからやっとけ、やっとけ」


そう言いながら玲ちゃんは私達の間を通過していった。


「…理屈は変わってないってどういうこと?」


私は話しを戻そうとした。

「…もういい、悪かった」


健三はそれ以上話す気はないようで2階へ上がっていった。


なんだか腑に落ちないまま私も自分の部屋へ向かった。