「昨日修兄のカノジョやったんだろ?」


珍しく家でのんびりしている健三が、洗い物をしていた私に話し掛けてきた。


「うん、何か大人の世界だった」


「何だそれ」


「あと、嫌な奴に会った」


私は瀬名侑斗の事を思い出していた。


「…何かされたのか??」


「そういう訳じゃないけど」


―ピンポーン―


洗い物が終わったと同時にインターフォンが鳴り響いた。


「はーい」


誰だろ?


「げっ」


「よっ♪」


瀬名侑斗!?


なんで?!