「敦史クン1年生なのにレギュラーなんてスゴイね」


ウチのバスケ部強豪だって噂だし。


「何言ってんの?!あっくんはレギュラーの2年生がケガしたから補欠繰り上げだけど、旭くんは1年からレギュラーだよ!?」


へぇ、健三ってそんなにスゴイんだぁ。


努力してるのは知ってたけどちゃんと実力も伴ってるんだ。


なんとなく健三を目で追いかけてると、いつの間にか目が離せなくなってしまった。




1ゲーム終わってお昼休憩が入る。


「莉子、お昼買いに行こ?」


私達は近くのコンビニへ買い出しに行ってまた体育館に戻る。


こんな事なら自分の分のお弁当も作ればよかった。


コンビニのお弁当を開けようとした時、見学席に健三が現れた。


「こんな弁当食えるかよっ!!」