観覧車なんて何年ぶりだろ。


「莉子、見て♪」


「わぁ綺麗!!」


綺麗なオレンジ色に染まる町並みに私は見とれた。


「綺麗でしょ?コレを莉子に見せたかったんだ♪」


その言葉に思わず"きゅん"ってなった。


夕焼けってところがまた孝ちゃんらしい。


「ねぇ莉子」


「何?孝ちゃ…」


振り返るといつになく真剣な顔をして孝ちゃんがこっちを見ていた。


「オレの事、オトコとして見てよ」