「兄さん、急がないと遅刻ですよ」


「げっ、さすがに初日にそれはまずい」


初日?


そっか玲ちゃん今日から社会人なんだ。


「"ゆでだこ"みてぇ」


そう言うと玲ちゃんは真っ赤になった私の頬に触れてから出掛ける準備を始めた。


それ余計赤くなるからッ!!


玲ちゃんの部屋を出て大きく深呼吸する。


あーびっくりした。


わっ、もうこんな時間。


そろそろ私も学校へ行かなきゃ。