戦場のガールズライフ ~ブライダル編~

「すみません、プールってここから行けますか?」

「はっ、申し訳ございません。少々お待ちくださいませ」

私は慌てて来た道を引き返します。

たまに調子ぶっこいて愛想を振りまいてると、ホテルの従業員と間違えられて、こういう面倒なことにも巻き込まれてしまいます。
まあ、上下黒いスーツに身を包んでいれば、間違えられても仕様のないことです。初めてホテルにお越しいただくお客様が、見分けられるはずはございません。

私は急いでホテルの従業員を探します。