戦場のガールズライフ ~ブライダル編~

手紙を読み終え、佐々木さんが音楽のボリュームを上げます。これで、ご出席いただいております皆様にも、手紙が終わったことが理解できます。私が促すまでもなく、その手からはあたたかい拍手が。


私はマイクをオフにし、司会台に置いておいたタオルハンカチですぐさま流れていた鼻水を拭いました。涙より、こっちですよ! 女の子ですからっ!!

そして、すぐさま気持ちと顔を切り替えて、私はマイクを持ちます。

「それでは、夜子さん。お母様からの言葉を胸に、今度は夜子さんからのお手紙を直接、お願いします」

顔を上げますと、夜子さんはとてもとても優しい笑顔をしていらっしゃったようでした。