病院の近くのお花屋さん
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きっと恭平が毎日目にしている風景全て





あたしはただ口を両手で覆い、うずくまって涙を流した





「別の世界なんかじゃない。俺が見てる風景、お前もにも見せてやるよ。」





何もいえなくて
ただただ嬉しい





でも本当にあたしが側にいていいの?





「だって瑠璃華、こんな姿だよ?気持ち悪いでしょ?髪の毛だってないんだよ?」





泣きながら恭平を見上げると恭平はかぶっていた帽子を外した





「俺の方が髪の毛ねえよ?」




そんな恭平のすがたに驚きを隠せなかった




いつも気を使ってセットをしていた髪の毛がない





涙も出るし
思わず笑ってしまうし
なんだかもうよくわからない





「ばか・・・。」





そう言って恭平の手をぎゅっと握った