俺は瑠璃華の母親と別れた後、走って病室へ向かった




あまりにも勢いあまってノックもせずに病室に飛び込んだ





でも俺の目の前にいるのはこの前までの瑠璃華の姿ではなかった






今まで病気ってことが嘘みたいにあんなに元気だったの瑠璃華




いつでもベッドに座って俺を出迎えた瑠璃華





今では呼吸器をつけて寝転がる姿





こんなに短い期間で人はこんなにかわるものかと思うほど





病気の残酷さを思いしらされた





この前までよりもっと痩せ細った体





そんな瑠璃華にゆっくり近づいた





「瑠璃、華」





そう呼び掛けるとゆっくりと俺のほうへ顔を向けた





そして静かに体を起こして俺をじっと見つめた




「何で来たの・・・?来ないでって言ったじゃん。

ま、どうせ瑠璃華の姿見て幻滅したでしょ?帰って」





そんな強がりなこと言ってるくせに瑠璃華の目には涙がいっぱいたまっていた