次の日、恭平は会いに来なかった
少し期待していた自分がいたんだ
でもこの現実を受け止めないといけない
あたし、本当に何もないみたい
一人はやっぱり怖い
だからずっと携帯を手から離せず、連絡を待つ自分がいた
いつもの時間にママが来て、少し気まずそうにあたしを見て苦笑いをする
「ママ、この前はごめんね。」
ただそれだけ呟く
ママからも嫌われたら本当に一人ぼっちになる
「ううん。ママこそごめんね。」
ママは優しく笑うとあたしの何もついていない腕を見つめた
「瑠璃華ね、昨日恭ちゃんに言ったから。大丈夫だよ、我慢するから」
笑顔を必死に作っても
声が震えた
終いには涙で目の前がぼやける
やだ、やっぱり簡単には忘れられない
平然を装うのもあたしにはできないみたい
そんなあたしをみてママはじっと目を何秒かつぶり、「ママと二人で頑張ろうね」そう笑顔をつくった
あたしは何もいわずに頷いた

