しばらくしたあと
またコンコンとノックの音が響いた




「はい」




そう低い声で返事をすると



「瑠璃華お姉ちゃん?」




そんなかわいい声とともにサキちゃんが部屋に入ってきた





あたしは急いで涙をふいて笑顔を作った




「サキちゃん!どうしたの?」





そんなあたしの偽物の笑顔にサキちゃんは寂しそうな顔をした





「瑠璃華お姉ちゃんどうしたの?何で泣いてんの?どこか痛いの?誰かにいじめられたの?」






心配してあたしの手を握る





「誰にいじめられたの?サキがやっつけてあげるよ?」





そんなサキちゃんのことばにまた涙が溢れ出した




「えへへ、大丈夫だよ。ありがとうね。」





そうサキちゃんの頭を撫でるとサキちゃんはまた口を尖らせる