「え?何で?何処で会ったの?」




そう言ってパッとママの腕を掴む




ママはやっぱりあたしの目を見ない





「さっきね、病院の前でね」




「あれ?恭ちゃん来てるんだ?じゃあもう少しで部屋来るかな」




そう笑ってもママは笑ってくれない





なんだか嫌なドキドキが襲う





「もう瑠璃華に会わないでって言ってきた。ごめんね、瑠璃華」





そんなママの言葉とともに沈黙に包まれる病室





何がなんだかわからなくて





ママの言葉をうまく理解できなかった





「え?何で?」





単純にそれしか言葉にできなかった






そんなあたしの質問にママは何も答えずに俯いた





「ママ・・・?ねえ、何で?」






掴んだ腕を少し揺さぶりながら問い詰める