何がなんだかわからず、ただぽかんと立っていた




「急にごめんなさい。あのね、あの子昨日無断で外出してたのよ。」





「え?!でも、あの、俺、瑠璃華さんと一緒にいたいんです。きっと瑠璃華さんも同ように思ってくれてると思います」






必死に話す俺を見て瑠璃華の母親はため息をついた





「わかってます。瑠璃華もね、あなたにあってからとても明るくなってわ。でもね、あなたに会うにつれてあなたを羨むんです。だから昨日も病院ぬけだして。今まではそんなことなかったんです。



あの子にとって点滴や薬なしで外をふらふらするなんて命を捨てに行くようなものなんですよ。それでもあなたに会いに行った。



これ以上そんな無茶してほしくないの。
ここだけの話し、あの子今生きてるのさえ奇跡なんです。お医者さんに言われた余命は過ぎてるの。