「用事って…なんだ?」 氷のように冷たい声がまたあたしを差してくる。 「今日は友達の誕生日だから…」 「友達ってだれだ?」 淳はくわえていた煙草をポケットに入っていた鉄の箱のような物に入れた。 淳は今日が星史の誕生日だってこと知ってるの? あたしは淳から目をそらして黙り込む。 「元カレか?」 ドキンッ 見透かされてる? 分かってるなら 本当のことを淳に言った方がいいよね…?