「…でしょ?」 風のせいで震えてかすれる和音の小さな声がかきけされて何を言っているのかよく分からなかった。 だから開けた窓を閉めてから和音に聞き返す。 「なに?」 そしたら オドオドしてからちょっと恥ずかしそうにこっちを見る和音の姿が視界の横にうつる。 「あたしと一緒にいても楽しくないでしょ…?」