胸が苦しい。 俺がしたことなのに… 俺は最低な男だ…。 和音をまた悲しませた。 苦しませた。 ごめんね和音… 俺はこの息苦しい 寝室から出るために 「仕事に行くから」と 言って出てこうとした。 だけど… 和音は俺を一瞬だけ 止めてくれた。 それが嬉しくて嬉しくて… 仕事に行くからって嘘… つかなければよかったって思った。 もしも俺を止めたのが 恋しいからじゃなくて さっきの出来事を聞くためでも 嬉しい。 だから わざと寝室に車の鍵を忘れて家を出たんだ。