そんな和音は 俺をじっと見といて 何かを言いたそうにしている。 やっぱり見てたの? 正直さっきのことは 聞かないで欲しい。 だから俺が和音より先に 話し出した。 「おい…大丈夫か?」 そう言って 和音の頬を優しく触ると… 「さわ…らないで…」 だってさ… やっぱり和音は 見てたんだ… あの女を俺が抱いている ところを…。