「そんなことよりも今日のご飯、何にする?」








これ以上、奈津子……
あの家族の話を聞くのが嫌で、音菜は話題を変えた。









「何かあるのか?」
「ないよ。お昼で全部なくなっちゃた」
「じゃあ、おばさんが何か作ってあげようか。何が良い?」











音菜が考えていると、おじさんは自分の部屋に荷物を置きに行っていた。




















「じゃあ、カレーが良い」















幼い頃から食べていたカレーは音菜にとって、想い出のある料理になっていた。