九条の手は暖かくて優しい手だった。 「…ありがと…心配かけてごめん…」 「ん、気にすんな。じゃぁ行くか…?」 クラスに行けば、笹原が居る… アイツの事思うと、気持ち悪くなる…。 「クラス行きたくねぇか?」 優しく優しく聞いてくれた…。 「……うん…」 そう言うと、 「じゃーさ、屋上行こうぜっ!!」