<<それは…あたしが中学3年生の春>> あたしは、テニス部に所属していた。 コートの隣には、サッカーコートがあった。 あたしは、サッカー部のキャプテン、栗山卓人君が好きだった。 「………あっ、ラケット忘れた。亜由美、先行ってて!!」 亜由美は、同じテニス部で家が近かったからよく一緒に居た 「分かったー!!早くしなよっ」 「はーいっ」 あたしは軽い返事をして部室に行った。 「………田島さん」 その時栗山君に話しかけられた。