EBE-地球外生命体-

そんな混乱の人混みを潜り抜け、僕はハワードと共に検死室に入る。

「ハワードと…君も来たのか」

顔見知りの医師が僕を見る。

ラッセル・クレイマー医師。

毎週一回の健康診断の担当医師なので、既に親しい間柄だった。

だけどその表情に笑顔は無い。

「先生、同胞は…」

僕の言葉に、ラッセルは首を横に振った。

「発見時には即死状態だったらしい。機体撃墜の際に肉体に損傷を受けている」

「じゃあ墜落時のショックが原因で…」

呟くハワード。

しかし。

「いや」

ラッセルはもう一度首を横に振った。

「死因は墜落じゃない」