赤い空をバックに、幾つもの影が降下してくるのが見える。

そう、影。

異形の影だった。

「もう駄目だ!」

大人達は次々とシェルターに逃げ込んでいる。

中には抗する者もいるにはいるけど、全く太刀打ちできてはいなかった。

頑健な肉体。

類稀な戦闘能力。

凶悪な外見まで。

彼らはこの惑星に存在する、どんな生命体よりも強力な種族だった。