「ん……」
気付いた時には、
あたしは何故か
保健室で眠ってた。
颯の姿はもうない。
あれ…あたし、
いつ寝ちゃっ…
「気が付いた?」
「先生…あたし、」
「気を失ったのよ。
たぶん、過剰なストレスと
疲労によるものね。」
「そ、ですか…」
「体に痣もいくつかあったし…
宮野さんまさか…」
「ぁ、いじめとかじゃないんで!それは全然平気です!」
「そう?ならいいけど…」
ま、あれはある種の
いじめだけどね。
先生に言ったところで
それが無くなるわけじゃないし、
むしろ悪化するだろうな。
何より、
あたし1人で
向き合いたいから。
「あの子、彼氏?」
「えっ?」
突然、保健室の先生が
にやにやしながら
あたしに質問してきた。

