女D「ホントなの?」

女A「だっていつも
一緒にいるじゃない。」

「いゃ、仲はいいかもしれませんけど…別に付き合うとか全然…」

女E「うそっ!だって颯くん言ってたもん!!好きな奴がいるって!」

「それたぶんあたしじゃないですよ。」



綾華とかじゃない?
金持ちお嬢様だし、
可愛いし。

あたしはただの友達であって…恋愛対象には入ってないと……。


女E「絶対あんたよ!颯くん、この子といると楽しいって前に言ってたもん!」

「いゃだから、そんな子、
他にいくらでもいるし。」

女E「いないのよ。」

「え?」



真ん中で泣いていた女の子は、ハンカチで涙を拭って、
声をおし殺しながら話しだした。


女E「あたしね、2年間ずっと颯くんが好きだったの。
あんたなんかより長い間、颯くんだけを見てきた。

でもね、ここ最近、颯くんの表情とか…っ変わって来てたのよ…。

前より笑うようになったし、何より…あんなに嬉しそうに女の子といるの…初めてだった。」



あの…えっと…これって
シリアルムードですか?


※シリアスです。

やばい…痒くなってきた。



女E「だからもう賭けだったのよ…あたし、さっき颯くんに告白したの。」


「ぇ…っ」



ずきっ…

あれ、今何であたし反応しちゃったんだろう。

しかも何か…心臓痛い。



この人が颯の名前を呼ぶたびに、ズキズキする。