*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


よかった、今の騒ぎは無かった事に?


心の中で、小さくガッツポーズを作る私。



その矢先、店長が振り向いて、


「森山さん、そこを片付けたら私の所へ来て下さい。」


・・・ですよねー(泣)



「どうしよう、私。二日目でこんな騒ぎを起こすなんて。」


「大丈夫だよ。今のはサラちゃんが悪い訳じゃないし、話せば分かってくれるよ。

それに、昨日も今日も、誰よりも頑張ってるよ。店長だって見ててくれてる。」


そう言って榊原くんは、もはや癒しの領域に達している笑顔で、微笑んだ。


「ありがとう・・・。」


榊原くんの優しい言葉に、胸がジーンと熱くなる。


それと合わせて、自分の無力さが悔しくて、涙が零れ落ちた。



「サラちゃん!どうしたの?大丈夫だよ?」


心配そうな顔で、私を覗き込む。


「うん、ごめんね?なんでもない。顔、洗ってくる。」


榊原くんに後片付けを任せ、トイレに駆け込んだ。