*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「お騒がせして申し訳ございません。」


騒ぎを聞きつけた榊原くんが、慌てて走ってくるのが見えた。


「サラちゃん大丈夫?ごめん今日、厨房だったから気が付かなくて。」


「ううん、ごめんね。迷惑ばっかりかけて。」


シーンと不穏な空気が漂っていた店内も、榊原くんの登場に寄って、元の様子に戻っていった。



・・・が!


まだ一人、不機嫌極まりない男、俺様柏原!


仁王立ちで、割れたガラスの破片を片付ける私たち二人を見下ろしていた。


「な、何よ・・・。」



「・・・お前、」


「何の騒ぎですか!?

・・・オ、オーナー!今日はどんな用件で?ここではなんですから、事務所の方へ。」


柏原が何かを言いかけた所で、店長がやって来て、

ヘラヘラと、愛想笑いを浮かべながら、柏原を事務所の方へ誘導した。