「何だよ。」
明らかに怒りを浮かべる柏原。
「そうゆうの、やめてくれない?」
「あ?」
「そんな事、誰が頼んだ?朝はついカッとなって、あんたのせいって言ったけど、一週間、給料いらないって言ったのは私。
自分で決めた事だから、あんたは余計な事しないで。」
そう・・・。決めたのは私。
これは私の問題なのに、柏原のせいにしていた自分が恥ずかしい。
「お前、可愛くないな。貧乏人なら貧乏人らしく、俺様の気持ち、ありがたく受け取ればいいのに。」
少しの沈黙の後、柏原がポツリとつぶやく。
「どうせ可愛くないですよ。それに私、男に頼りたくないの。自分の力で生きていきたいの。
大袈裟かもしれないけど。」
少し顔を上にあげ、背筋を伸ばして強く言った。
「たくましいな。」
柏原はそう言って、また太陽みたいに笑った。
