「柏原様!大丈夫ですか?」
「おケガは?おケガはございませんか?」
男の周りの女の子達は、寄ってたかってその男の無事を確かめる。
「ちょっと!どう考えても、こっちの方が痛いでしょうよ!」
私は、すりむいた膝をさすりながら、集団に向かって叫んだ。
・・・が、私なんて存在しないかのように、黄色い声で男に群がっている女ども(怒)
痛くて目に溜まる涙をこらえながら、立ち上がろうと前を向いた私の目の前には、深い紺色と濃い緑色の、チェックのズボンがあった。
見上げた私の瞳に映るのは、超イケメンの男。
薄く茶色がかったキリッとした強い眼と、筋の通った高い鼻、ドキッとしてしまうくらい、少し厚みのある色っぽい唇。
全てが完っ璧で、男嫌いな私までもが、みとれてしまうほどの、極イケメンが、私を見下ろしている。
周りの女たちの、冷たい視線が刺さり、王子様がお姫様に手を伸ばすシーンが頭の中で繰り広げられて、私はポッと顔を赤らめた。
