*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


校舎までのレンガ道を、並んで歩きながら、最初に口を開いたのは柏原の方だった。


「バイトって、何やってんの?」


少し穏やかな口調で、柏原が聞いてくる。


柏原と、こうして肩を並べて歩くのでさえ、摩訶不思議な感じなのに、いつもみたいに喧嘩腰じゃない。


でも不思議と居心地の悪くないその感じに、私も普通に返した。


「ファミレスで接客だけど?」


「ファミレスって、そこの『モンシェル』か?」


「そうだけど。知ってんの?」


「あの店、俺様の店だから。」


「ふーん、あんたの・・・。



・・・・・・・・・・・・・・って、えぇぇぇぇっ!?」



「そっ、俺様がオーナーで、お前は雇われ人。」