大体、何の用なの?
もしかして、俺様柏原でも少しは良心が痛んで、あんな事をしたのを、謝ろうとでも思ったのかしら?
「手。」
「へ?・・・手?」
ぶっきらぼうに一文字だけ言う、柏原の言葉が理解出来ずに、首を傾げた。
「手を出せ。」
「何よ、何かくれるの?」
怪しげにそっと両手を差し出すと、柏原は黒い物体を、ポトリと私の手に落とした。
見覚えのあるそれは、まさしく私の携帯。
「あっ!」
「お前昨日、これ取りに来たんじゃなかった?」
そうだった・・・、きれいさっぱり忘れていた。
だって、昨日は正直それ所じゃなかったし。
「ありがとう。」
「・・・・・・。」
まだ何か用があるのか、柏原が私を睨み続けている。
負けたくなくて、私も睨みかえした。
