*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「離せよ!!」


べしゃっ!


柏原が怒りたっぷりの声で、そう怒鳴って手を振り払うから、勢い余って、また思いきり転んでしまった。


「いったー!急に払わないでよ!」


「俺様を、どこまで連れて行く気だ。」


腕組をして私を見下ろしながら、嫌みたっぷりに言う。


来た方を見ると、榊原くんは遥か後ろで、姿は見えなくなっていた。


私たちは、いつの間にか校内の中にいて、女子生徒は目をハートにして柏原を見つめて、男子生徒は関わり合いたくないように、足早に横を通り過ぎて行った。



「で、用って何よ。」


「あ?」


「何か話しかけたでしょう?昨日の・・・。」


そこまで言って、止めた。


これ以上言うと、顔から火が出そうで、言えなかったから。