*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「おい!」


あまりの大きな声に、思わずビクッと体を揺らした。


「な、何よ!」


そこで弱気になってどうする!?


昨日の事もあるし、近くに来られると、目を合わせられないんだけど。



「昨日の放課後・・・ふごっ、」


言いかけた柏原の口を、両手でふさぐ。


こいつ、何を言うつもり?


榊原くんの前で、昨日の事を言うつもり?


キスを見ただけで、耳を赤くしちゃう、純情少年榊原くんの前で?


NO―――――N!!


「榊原くんゴメン!先に行くね。」


目を丸くする榊原くんにそう告げて、慌てて柏原の左手首を掴むと、ダッシュで走った。