*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「おはよう・・・、ございます。榊原先輩。」


今さら敬語を使うのもどうかと思うけど、一応、先輩だし?


どう見ても年下にしか見えない風貌の榊原くんに、違和感を覚えつつも、先輩として接してみた。


「やめてよ、今さら。昨日はタメ語だったし、榊原先輩って、長いでしょ?」


太陽みたいな笑顔を向け、指をひとつづつ折りながら『先輩』を付けると、9文字だよとアピールしてくる。


やっぱり、子供みたいだ(笑)


「よかったー!私も今さらって思ってた。」


「それに、違和感あるって思ったでしょ?」


相変わらず、するどい!


「今日はいい天気だね~ぇ。」


私は、縁側でお茶をすする、おばあちゃんのような言い方で、話を逸らした。


「曇ってるし!」


そこですかさずツッコミを入れる榊原くんに、親指を立てて、ポーズを決める私。


「「ぶはっ!」」


笑い声が重なる。


榊原くんは、そこにいるだけで、人を楽しくさせる人だと思った。


男の人は、苦手なはずなのに・・・。


不思議な人。