バス停から学校まで、舞い散る桜の花びらを踏みながら歩く。


昨日の朝、こうして歩いている時は、まさか自分があんな目にあうなんて、思ってもみなかった。



朝から、けなされるわ、いきなりキスされるわ。


夕方には、柏原に犯されそうになって、大泣きして。


・・・・・・。


優しくしてくれたのに、思い切り蹴飛ばして。


・・・・・・。


ひょっとして、とんでもない事をしたの?私。


いやいや、もとはといえば、あいつが無理やり私の事を犯そうとしたんじゃん!



変態柏原の奴ぅ!


あいつは猿だ!発情中の猿だ!!


紋之丞、改め、モン吉だ!!!


いやいや、モン吉じゃ、逆に可愛いし!!!!



「サラちゃん??」


もはや、自分でも意味不明な脳内議論をしていると、不思議そうな顔をして、

私の顔を覗き込んでいる榊原くんがいた。


そういえば、同じ学校だったんだ。