「もう・・・。子供扱い、しないでよ・・・。」


柏原からもらった言葉がくすぐったくて、つい可愛くない事を言ってしまう。


身近に感じる柏原の鼓動も、頭を撫でる大きな手も、低く響く男らしい声も、全てが私を虜にする。


こんな事されたら、心臓が持たないんだってば!


私の心臓が早いのも、体が熱くなるのも、伝わってるよね?



そう言えばさっき、私・・・。


『心から大切だって思える人がいる』


なんて、どさくさに紛れて、さりげなく告白しちゃったし!


どう思ったのかな・・・。


嬉しいって思ってくれた?


それとも、迷惑だった?



固まって動けないでいると、撫でていた柏原の手は、次第に髪をクシャクシャにし始めた。



それは次第に激しさを増して・・・。