*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


イライラしながら一日の授業がやっと終わる。


一日の終わりを告げる鐘が鳴ると同時に、柏原が私の席まで慌てて来た。


「お前、今日、バイト行くのか?」


「当たり前でしょ?3日も休んだんだから、稼ぐわよ。」


まだ少し、イライラの気持ちを込めて、そう答える。


「じゃあ、バイトまでの時間、俺様に付き合え。」


柏原の方はというと、朝の事はもういいのか、いつもと変わらない口調で命令した。


「え・・・?だけど、1時間も無いよ?」


私の返事も聞かないで、勝手に部屋を出ていく俺様柏原。



何なのよ・・・。


あいつの意味不明な行動は、いつもの事だけど、真剣な顔つきが、妙に私の不安を煽る。


荷物をまとめると、瞳ちゃんに別れを告げ、慌てて柏原の後を追った。