「とりあえず、食うか。」 ひとり回想の世界に浸っていると、柏原が言った。 食うか?何を?? わ、私!? やっぱり、ここで食われちゃうんだーっ! 嘘つき狼―!! なんて心の中で叫んで、固まる私。 「早く来いよ。」 動かない私に少しイラッとする柏原。 私の腕を掴んで引っ張ると、奥の扉を開け中に入っていった。 絶対絶命!わたくし、狼に食われます(涙) 背筋を走るゾクゾク感に、思わずきつく目を閉じる。 「目、開けてみ。」 頑なに目を閉じる私に柏原は、耳元でそう囁いた。