「あー!悔しいなっ。」
私が感慨に浸っていると、突然大声で叫ぶ榊原くん。
驚いた私が目を丸くしていると、榊原くんは照れ臭そうに前を向いて歩きながら続けた。
「僕が告白した時は、即答だったのに・・・、って思ってさ。」
「・・・・・・ごめんね。そうだよね、私、どうかしてるよね。
恋愛どころじゃないのに、なんであいつなんかの事で、悩まないといけないのよ。ねぇ?」
そうだよ・・・。
男なんて、大っ嫌いなのに・・・。
何を迷う必要があるの?
好きとか、そんなの、分からなくていいのに。
今までは、それで良かったのに・・・。
なんで、あいつに振り回されちゃってるのよ!
「ごめん、責めてる訳じゃないんだ。僕が、サラちゃんの気持ちを動かす存在じゃなかったのは、あの時分かったから。
ただ柏原君は、今まで強く想ってきた、サラちゃんの人生観を、揺れ動かす存在なんだって事が悔しくてさ。」
脳内議論を始めてしまった私を諭すように、榊原くんは優しく話した。
私なんかを好きでいてくれて、優しくアドバイスまでしてくれる榊原くん。
どうして私は、こんなに素敵な人じゃなく、あんな自分勝手で俺様なあいつの事が気になるんだろう。
