*  翼をください   * ー俺様柏原の不器用Loveー


「えーーーーっ!」


「サラちゃん、どうしたの?」


急に大声を出したもんだから、ビクッと肩を揺らした榊原くん。


「あいつが私の事を好きって、知ってたの?」


少し時間のズレが生じてしまったけど、気付くのに時間がかかるくらい、思ってもみなかった事だったわけで・・・。


榊原くんも『気付くの遅っ!』と言わんばかりの表情を浮かべながら答えた。


「知っていたよ。きっと、サラちゃんの周りにいる人は、みんな気付いていると思うけど。」


「―そうなの?私、全然知らなくて・・・。」


「うん、知ってる。サラちゃん鈍感過ぎるんだよ。」


そう言って、榊原くんはまた、寂しそうに笑った。


鈍感というワードに、若干苦笑いを浮かべながらも、私には気になる事がもう一つ。


「さっき、お互い好き同士、想い合ってる二人って言ったでしょ?それって・・・。」


「好きなんでしょ?」


私の疑問に榊原くんは、まるで悟りを開いたような、穏やかな笑みで、そう答えてくれた。